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海外ビジネス

海外で仕事をする際の異文化コミュニケーションの方法!

駐在先で自分の意見が伝わらないのはどうしてだろう?
いつも指示を出しているのに、返答がない。

行動しない。

仕事でうまく意見を伝えることができないのは自分の英語力が足りないから?

その根本的な原因は、「ハイコンテクスト・ローコンテクスト」の関係があるかもしれません。

異文化交流では相手の文化を知ることが大切ですが、
具体的にはどのような点を押さえておけば良いでしょうか?
歴史的な背景を含め多くの文化的側面を把握しなければいけません。

しかし、「異文化の人たちと仕事をする」という比較的限定された場合は、
「ハイコンテクスト/ローコンテクストの文化の違い」と意識してみるとうまくいくかもしれません。

今回は、海外でなかなか業務コミュニケーションがうまくいかないと感じている人のために、
「コンテクストの高低」に基づいたコミュニケーション方法を紹介します。

なお本記事は異文化理解力 ― 相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
を参考にしています。

ハイコンテクスト文化

話し手と聞き手の間に「暗黙の了解」がある文化がハイコンテクストの文化です。
日本・韓国・中国・インドネシア・タイなどのアジア圏の国々に見られる文化です。
西洋では比較的イギリスがこのような傾向になります。

特徴としては、両者にあらかじめ「共通の了解・常識」があるため、はっきり言わない傾向にあります。
本音と建て前の使いわけが多いと言い換えることもできます。

日本であれば、「空気を読む」という行為に当たりますね。

ローコンテクスト文化

会話する両者の間に「暗黙の了解」を必要としないのがローコンテクスト文化です。
顕著なのはアメリカで、オランダ・ドイツなどがこのような文化をもった国です。

物事をはっきり伝え、かつ他人への評価もはっきりと行う。
ハイコンテクストの人たちから見れば「歯に物をきせぬ」いいかたと捉えられてしまうことも多いようです。
ハイコンテクストの人たちは、自分の素直な気持ちを伝える教育を受けていますので「相手がいた言葉」を額面通りに受け取る傾向があります。

アメリカがローコンテクスト文化が顕著であるのは、移民国家であることが関係しています。
文化の違うものたちが集まって国を作ったら、「はっきり物事をいい議論する」とう土壌が育まれるのは当然です。
自分以外の他人が何者かであるか判別つかないため、情報を多く出し、曖昧な表現がないようにはっきりと伝えるようになったのです。

日本語は世界で一番のハイコンテクスト文化

世界でも日本は最もハイコンテクストな文化です。

行間を読むことは、俳句・短歌で事象を表す文化もそれを表していますよね。

日本はかなり特異な例ですが、長い歴史の中で単一民族・単一言語の国です。
そのため、「いわずともわかりあえる」という世界から見れば非常に稀有な国民性なのです。
また、一億総中流と言われた時代もあったように階級差が目立ちにくいようになっています。

そのため、日本全国である程度共通の話題ができるということが起こります。

ハイコンテクスト文化のビジネスマンとしての振る舞い

日本人であればどこの国へ行っても、現地のスタッフはおしなべて「ローコンテクスト文化」と捉えて問題ないでしょう。

そうすれば、なぜ業務指示が伝わらなかったのかもすこしずつ理解できるはずです。
あなたがこれでOKと思って伝えた内容や、お互いに勘違いを生んだ原因もローコンテクストへの認識を意識することで改善するかもしれません。

ポイントは、
・しっかりはっきり伝える。
・曖昧なことは言わない。
・くどいくらいに繰り返す。
の3点です。

これを押さえて初めて、相手もいうことを聞いてくれます。

まとめ

以上、文化の違いを「ハイコンテクスト・ローコンテクスト」の考え方から解説してみました。
言語力や、職場のパワーバランスだけでは意志の疎通がしきれない場合もあります。
そのときはちょっと思い出して参考にしてみてください。